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高齢化するペット(動物)たち



ある動物病院がまとめた犬と猫の平均寿命に関する統計によると、1980年にその病院で最期を迎えた犬猫の平均死亡年齢は3~4歳だったのが1989年には10歳前後になり、1998年には14歳に達して、その後は13歳~14歳の間で推移しているそうです。長寿のペットが増えることは、動物医療の進化を物語る事実であり、飼い主さんにとっても大変喜ばしいことなのですが、ペットの高齢化に伴い様々な問題も出てきています。ここでは、「寿命」と「健康寿命」の観点から、どのようにペットのQOL(Quority of Life=生活の質)を確保するのか? 終末期の過ごし方は? など、老年期を迎えたペットのあれこれを一緒に考えてみましょう。

ペットの健康寿命を延ばす

ペットの健康寿命を延ばす

QOLとは、単に、歩行ができる、栄養が摂れるといった身体機能の回復を目標にするのではなく、本人の希望が叶い、精神的にも満足できる生活を確保するという人の介護の世界でよく使われる概念です。近年、このQOLという言葉が、ペットの世界でも使われるようになってきています。老年期に入ったワンちゃん・ネコちゃんのほとんどは体のどこかに病気や障害を抱えています。若い頃のように、軽やかにジャンプもできなければ、視力も急激に衰えてきます。人間の4倍のスピードで成長するペットたちは、老化も4倍のスピードで進むのですから、飼い主さんはペットが毎日確実に老化していくことを実感するに違いありません。我が子のように大切なペットが回復の望めない病気になった時、その子のために何がベストか、家族でどこまでのケアができるかを見極めなければなりません。その際に、単に寿命を引き延ばすのではなく、ワンちゃん・ネコちゃんがなるべくこれまで通りに自分で食べ、排泄し、飼い主とコミュニケートできる時間を最大限に確保し、ペットが「嬉しい!」「楽しい!!」と感じる時間を少しでも多く作ってあげようというのが動物医療における「健康寿命」の考え方です。

家族でどこまでケアできるかが問題

家族でどこまでケアできるかが問題

ペットの健康寿命を延ばすという考え方に反対の方はあまりいないと思います。しかし、老齢のワンちゃん・ネコちゃんが高齢性の病気にかかった時の介護は、想像以上に大変なことです。動物病院のお世話になることも格段に増えるので、動物病院に支払う医療費も見過ごせない課題になります。中には手術や入院を必要とするケースもありますが、人間に置き換えれば70歳~80歳になるペットに大きな手術や長期の入院加療という選択は、あまりにも過酷ではないのか? そんな疑問にもさいなまれます。欧米であれば、安楽死という選択が検討されるような状況です。どのような結論を出すにしても、その決断ができるのは、その子のことを一番よく知っている飼い主さんだけです。ペットたちは大好きな飼い主さんの決断を待っています。リスクをとって大手術をする、痛みなどを抑制しながらの自宅療養させる、安楽死を選択する…さまざまな決断が考えられますが、そこには飼い主さんごとの愛情があり、熟考の末の決断であるのなら、そのどれもが正解であるとの自信を持つべきでしょう。

高齢ペットとの絆の時間を楽しむ

高齢ペットとの絆の時間を楽しむ

最近の傾向としては、ペットの苦痛をコントロールしながら、自宅で最期までケアするという終末期の過ごし方を選択する飼い主さんが主流のようです。動物医療の進化により、ホームドクターである動物病院のサポートを受けながらの自宅ケアが以前より容易になったという背景もあります。何よりも自宅で最期を看取るという選択が、日本人のメンタリティに最も合っているからなのでしょう。恐らくペット自身も長期入院などで飼い主さんと引き離されるより、一刻も早くいつもの我が家、大好きな飼い主さんのもとに帰りたいと思っているはず…日本の飼い主さんには、そう考える人が多いのです。もし、そうしたスタイルの終末期をめざすのであれば、歩行ができなくなり、排泄を垂れ流してしまうような状況をなるべく先送りできるよう、ペットが若いころからしっかりと健康管理しておくことが重要となります。自宅でペットをケアしている先輩飼い主さんたちからは、「平均寿命を過ぎたら快食・快便・快眠をどこまで続けられるかが勝負」との声がよく聞かれます。それに加えて、若い時ほどではないけれど、ほんの少しだけペットが「楽しい!」と感じる時間を作ってあげることもケアの秘訣だそうです。ペットと過ごす後半の数年間は、神様が用意してくれた濃密な絆の時間だと考え、飼い主さん自身も楽しむことが一番なのです。徐々に年を重ねて変化していくペットのために、あれこれと工夫するのもなかなか楽しいものです。ペットたちは飼い主さんの深い愛情に応え、最期の瞬間まで飼い主さんに新たな発見と充足感をもたらしてくれるはずです。