ペットクリニック情報
ハムスターのよくある病気
手のひらに乗るサイズから体長30センチもある大型のものまで、多種多様なハムスターがいますが、もっとも人気の高いゴールデンハムスターなどの寿命は3年程度と言われています。しかし丁寧に飼えば、寿命を延ばすことも可能です。また、ハムスターはエサをほお袋に入れて、自分のお気に入りの場所にため込んでしまいます。野菜類などは腐ってしまうこともあるので、毎日取り除いて清潔な環境を維持するよう配慮してあげましょう。
体調不良のサイン

毎日ハムスターの様子をよく観察して、体調不良のサインを早めにキャッチしてあげましょう。もし、近くに動物病院がないのであれば、ペットショップなどに相談してみてください。
- ①食欲がなく、元気もない。
- ②糞がやわらかく、お尻が汚れている。
- ③体に腫れやキズ、脱毛がある。
- ④ふらつきがあり、足を引きずる。
- ⑤目やにで目がふさがっている。
- ⑥耳の中が汚れている。
- ⑦歯が伸びすぎてエサが食べられない。
- ⑧急激に痩せた。
ハムスターの病気

早期発見・早期治療が重要なのは、ハムスターも人間と同じです。治療に限りのある小動物の場合は、日ごろからの十分な観察を心がけましょう。
- 脱毛
- 細菌感染や免疫低下の可能性があります。なるべく早く治療を受けましょう。患部を掻きむしると悪化の恐れがあります。
- 摂食障害
- 歯が折れると食事を摂らなくなってしまうことがあります。すぐに、歯の治療をしましょう。ストレスや体調不良から食べなくなる場合は、病気を見つけてその治療を行ないます。生活環境を見直し、ストレスなく安心して暮らせるようにしてあげましょう。
- 腫瘍
- ハムスターの腫瘍は、さほど珍しくはありません。体内にできた場合は発見が難しく、体調不良の原因を探っていると見つかることが多いです。また、体表にできる腫瘍の場合は、体を掻むしるため、キズになって出血し、感染から化膿することがあります。これが皮膚型のリンパ腫の場合には、末期になると食欲や元気がなくなってしまいます。本来なら抗ガン剤を投与しますが、ハムスターの場合は、免疫賦活剤やステロイド、抗生剤などを投与する対症療法が多いようです。手遅れにならぬよう、毎日、欠かさず全身の観察をするようにしましょう。