野良猫・地域猫のための猫専門クリニック
施設名が表す通り、野良猫や地域猫の避妊手術を主に行っている、猫専門の動物病院です。去勢・避妊手術を終えた野良猫・地域猫を、その耳のカットの仕方(オスは右耳の端を、メスは左耳の端を少しカットし、手術が済んだことが視覚的に判別できる)がさくらの花びらに似ていることから、一般的にさくら猫と呼びます。
飼い猫の手術とは異なるため、手術の方法にも工夫を凝らしているそうで、リリーズ時にふらつくことや覚醒時に興奮することがないように、麻酔の種類を吸入麻酔のみにしているとの事。
私自身、以前は住まいの近所の野良猫たちに困っていたことがあり、飼い主のいない猫への去勢・避妊手術を進めるいわゆる地域猫活動をしていたことがあり、野良猫・地域猫(オス猫だとだいたい去勢手術の当日に、メス猫であれば避妊手術の翌日にリリース、ということになることが多いのですが、こちらのクリニックではそれらを踏まえ、猫の術後の痛みを最小限に抑えられるように、傷の治りが早くなるように傷口を小さくし、かつ傷口の縫合には抜糸の必要のない糸を使用するとの事です。
飼い猫ではない猫のリリース後はなかなか投薬が難しいため、投薬をしなくて良いように配慮してくださっています。
野良猫・地域猫の手術を主に受けてくれるクリニックが大野城の東大利に出来たと聞いた時、とても画期的でありがたいと思いました。通常のクリニックですと、やはり感染症などの観点から、かなり前から予約をし、限られた日の限られた時間帯に連れて行き、当然ではありますが他の患畜とは距離を取らねばならないもので、人馴れしていない猫の場合は捕獲に失敗してしまうと、せっかくの予約が無駄になってしまい、再度取り直しをせねばならなくなることもありました。都合よく捕獲されてくれないのが生き物ですからね…。
こちらのクリニックも手術には予約が必要ですが、飼い主のいない野良猫・地域猫の手術をメインとされているので、価格帯も良心的にしてあります。
熱心に地域猫活動をしている知人が、こちらによくお世話になっていると聞きました。猫たちの術後の経過も良いそうです。
そのような人たちにとって、とても心強いクリニックだと思います。